ITV(ドイツ・デンケンドルフ研究所)では、コーテイング、ラミネート、凝縮、プラズマ処理等の機能化技術を有している。大気圧下でのプラズマ処理装置などにより表面特性の改質(自己洗浄性付与など)を行っている。3つの構造を組み合わせた自己洗浄テキスタイルは、空気を保持するような織物構造で、その繊維は20μm程度のファイバーからなり、さらにその繊維にナノコーテイングを行うことにより、洗浄性に優れた織物が得られている。また、スチールのプレートを2枚組合せ、その間にテキスタイルを挿入すると非常に軽量で絶縁性にも優れる部材ができる。携帯電話用の部材や、繊維中にバクテリアを坦持させることにより排水処理に使える。
次ぎに、医療分野であるがスマートテキスタイルが研究されている。手術用のコーテイング製品の耐滅菌や寿命延長のためにナノファイバーの利用(これはコーテイングではなく、ナノファイバーでバクテリアの透過を防ぐ)である。さらに、テキスタイルと他の動物の細胞をハイブリッドさせた人工臓器の研究も行っている。 |